高いスキルを身につけたエンジニアでもある不安

不安が多いといわれているIT業界で働くエンジニアだが、IT業界では当然システムを開発しているケースが多いので、システムの開発に不具合はつきものである。基本的に人間はミスをする生き物であるので、人間が行う日常的な作業や行為には少なからずミスが存在するが、人間生活の中ではそのミスを無意識に修正して対応しているのである。
しかし、システムを開発する作業の中で発生した場合は、そのミスは設計、プログラムに確実に組み込まれることになるので、必ず結果として不具合があらわれる。もちろん、開発工程ではミスが発生することを前提にテストが行われるので、そのミスを検出するための複数のテストパターンからなるテストを行うわけだが、そのテスト行為や検証行為自体にもミスが発生する可能性はあるのだ。では、検証行為の中で発生するミスを検出するために、さらなる検証行為を実施したとしても、その検証にまたミスが起きないともいいきれない。つまり、人間が行うことで、100%ミスを防ぐことはできないのである。
ただ、証券や金融にかかわるシステムの場合、ミスが絶対に許されない状況であり、ミスが起きたことで全てがマイナス評価となってしまう傾向がある。このように、エンジニアがどれだけ努力して取り組んでもミスが発生するとマイナス評価となり、また過密なスケジュールでのリカバリ作業が必要となることがIT業界でのエンジニアが不安を感じるひとつのポイントである。不安を少しでも取り除くためには作業環境や開発工程の改善や個々のスキルアップが大事になってくるだろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です